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週間天気予報で「降水確率５０％」が出された５月９日（日）、２００４年第２戦が開催されました。
当日の降水確率は７０％にアップ！！開催スタッフが「チェッカーの後くらいに降り始めるのかなー？」との
希望的予測もむなしく、スタート直後から雨が降り出し、久しぶりのレインコンディションとなりました。

今回の大きな話題は、何と言っても「チーム車輪倶楽部」が引き連れて来たプロドライバー。
ファンなら見逃せない日本を代表するトップドライバー２名です。
先ずは、「TOYOTA TEAM CERUMO」の立川祐路選手、
そして、「AUTOBACS RACING TEAM AGURI」の伊藤大輔選手。
（事務局のお知らせで、二輪ライダーの鎌田学選手の参戦をご案内しましたが、都合により不参戦となりました）



プロのドライバーが、どんな走りを披露してくれるのか大変興味のあるところです。
今回は、この２名のプロドライバーに加え、スポーツアイの乗り物専門番組「車輪倶楽部」のキャスター、
田村十七男（たむらとなお）氏もドライバーとして参戦。実は彼、軽耐２回目の経験者でもあります。



田村キャスターと立川選手は、前日より現地入りし、何周となく練習を重ねていました。
立川選手が到着する前に、田村キャスターがマイナートラブルに遭遇するも、翌日の第２戦には
影響のないレベルでした。レース車両を提供した「チームナリデン」のスタッフも一安心です。
伊藤選手は、この日の夜に宿泊先でスタッフと合流し、KCOCハンドブックを片手にレギュレーションを
勉強したとかしないとか・・・・・・

そして、遂に本番当日。
朝から厚い雲に覆われ、今にも雨が降り出しそうな空模様。
今回の参加台数は両クラス合わせて２０台と、やや少なめでした。

７時３０分から始まった練習走行では、まず伊藤選手がコースイン。
初めてのダートに戸惑いながらも、そこはプロ。数周でラインを理解したようです。
納得いくまで走りこみ、ピットに戻ってきて開口一番、
「やっべー！！これオモシレー、これは楽しいわ！」と、子供のように大はしゃぎ。
昨日既に練習を終えている立川選手も、余りの楽しさに前夜は眠れなかったとのことです。


　練習走行だというのに、竹村会長がプロドライバーをあおっています。
　（あー大人気ない・・・・）


　 ピットでは、ドライバー交代の練習も忘れていません！

スターティンググリッド８番手（ビギナークラス１番手）をゲットした「チーム車輪倶楽部」。
スタートドライバーは立川選手です。
午前９時、２周ローリングの後レーススタート。
前日の練習の甲斐もあって、危なげない走りでエキスパートクラスのマシンを次々とパスしてきます。
初めてとはいえ、さすがプロドライバーです。
レース序盤にして総合２位をキープ。トップとの差は１３秒までに迫りピットは俄然盛り上がります。
無事に１時間目が終わり、ピットに戻ってきた立川選手は、「暑い暑い！」の連発。
窓を閉め切った状態での走行に、室内温度が上昇したようです。
ピットのテント内では上半身裸でうろうろ。ディレクターからは「セパンの予選じゃないんだから！」と、
楽しい声が響きます。「いやー、本当に楽しいよね！」心から楽しんでいる様子です。
しかし案の定、スタート直後から降り始めた雨で、コースは非常に滑り易い悪条件になりました。



その後、２時間目伊藤選手、３時間目田村キャスターと順調につなぎます。
しかし、田村キャスターに交代した途端にペースダウン！
ピットで待機中のお二人からは、「おっせーよ！アクセル踏めよー！」のブーイング。
しかも、新コーナーの進入ではブレーキタイミングが遅く、何度となくピットスタッフを冷やりとさせました。

レース中に、プロドライバーお二人にお話を伺うことが出来ました！

☆まず、第一印象をお聞かせください。
立川　「いやーとにかく面白いですね。遊びでやるには最適ですね！引退したらやろうかな？！」
☆練習でのラップタイムは随分速かったですね？
立川　「昨日、何周か練習して、随分コツをつかみましたね！」
☆競技全体の雰囲気などはどうすか？
立川　「こういうアットホームな雰囲気はいいですねー！ＧＴなんかはプレッシャーもあるし
　　　　楽しめる環境にはないですからね。とにかくこれは楽しいです！」
☆コースレイアウトはいかがですか？
立川　「上り下りがあり結構面白いです。こういうパワーの無い車で、いかにロスなく走るかって言うのは
　　　　　結構奥が深いし、難しいです。今回は、ドライからウエットまで経験できて楽しいですよ！」
☆右足が痛いと先ほど話して見えたようですが？
立川　「そうなんですよ、アクセルペダルが曲がるくらい思いっきり踏んでましたからね！
　　　　　思いっきり踏んだからって速く走るわけじゃないんだけれど、ついつい力が入りますね！」
引き続き伊藤選手です。
☆第一印象をお願いします！
伊藤　「これまでと違った楽しみを知ってしまったという感じですか。
　　　　　これは誰がやっても面白いって言うと思うよ！」
☆雨になってしまいました。
伊藤　「雨の路面は難しいですね。毎周いろんなことを試していました。とにかく今回はドロドロ。
　　　　　普段のレースでは味わえない貴重な、新鮮な体験をさせてもらいました。」
☆伊藤さんも引退されたらこのレースをされますか？（笑）
伊藤　「引退する前に是非やりたいね。ＧＴやってるみんなでチーム組んでやると面白いと思うな・・・・
　　　　　でもそうなると、車はボコボコになって形が無いかも？？」
☆ありがとうございました。残り時間気をつけて頑張ってください！
立川・伊藤　「頑張ります！！！」



お二人とも大変気さくな方でした。
素人の下手なインタビューに笑顔で答えて頂き、ありがとうございました！


４時間目、立川選手に交代後間もなく、ゼッケン６２番（たっくいん）がクランクで転倒。
初めてのレース中断となりました。
立川選手には不思議と天気も味方しているのか、３名の中では雨の量が少なかったようです。

最終ドライバーは伊藤選手にお願いするという事で、
５時間目は田村キャスター。本日２回目の走行という事もあり、落ち着いた様子で走れています。
スポーツランド信州の町田社長も「田村君は、昨日より上達したよね〜」とのコメント。

そしていよいよ６時間目、伊藤選手がピットを後にします。
これまで「メディアチームは過去２チームしか完走していない」と言われていますが、
しかし今回は、そんな気配も見せないほど順調にレースを運んでいます。


　雨脚が強くなる中、ロス無くパワーを引き出し激走する伊藤選手！頑張れ！

５時間目の結果はビギナークラス２位。クラストップを走るのはゼッケン６１番（チームゼロフラッグ）。
そしてその差は、「９０秒」と、残り時間とラップタイムから計算して、トップに立てるのか微妙な差となっています。
ピットスタッフは固唾を飲んで伊藤選手の走りを見守ります。しかし、雨でドロドロになった路面にラップタイムも
上がってきません。思うように差を縮められないまま、残り時間も少なくなってゆきます。
本部前ではレース残り時間が表示され、「３０分前」・・・・そして「１５分前」。
メディア久しぶりの完走＆入賞が間近に見えてきました！！
そして、竹村会長の手でチェッカーフラッグが準備されたその直後、オフィシャルの無線に
「ギャラリーコーナーで０番転倒！」ナ、何と言うことだぁー！
その直後、マシンでピットに戻ってきた伊藤選手。
ピットのスタッフが全員で取り囲み、「何があったの？」「どうしたの？」


　心配そうに見入る立川選手。幸い伊藤選手には怪我はありませんでした。

ギャラリーコーナー下側で、滑る路面にコントロールを失い、右側に横転。
反動で元に戻るものの、フロントガラスは割れ、右サイドは前から後ろまでダメージを
受けています。序盤では総合２位まで攻めより、メディアチーム第３番目の完走＆入賞と
大いに期待されていただけに、大変残念な結果となってしまいました。

競技終了後のインタビューでは、３名とも口を揃え「このままでは終われない！」
「このお返しはきっと必ず！！」と全員でリベンジを誓うのでありました。
年内にも、スケジュールさえ合えば豪華なメンバーで再チャレンジしていただける！！かも？


　余りの悔しさに、座り込む田村キャスター（右）


第２戦レース結果は以下の通り







　エキスパート１位「ムーンパワー」、 　　　　２位「みてろよかあちゃん」、　　　　　　　　　３位「Ｂ−ＲＵＳＨ」



　ビギナー１位「チームゼロフラッグ」、　　　　　２位「マスターにゃん」、　　　　　　　　　３位「ＴＪＲＴ」

参加された皆さん、ご苦労様でした！入賞された皆さん、おめでとうございます。
次回第３戦は、６月２０日です！沢山のチームの参加をお待ちしております！！！